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家庭教師派遣会社の内部事情

私は、プロフィールで書きましたが、以前に長年家庭教師派遣会社W社の「教務」というポジションで仕事をしていました。この「教務」という仕事は、

  1. 家庭教師の手配・選定
  2. 家庭教師との面接、ご家庭の特徴、指導のレクチャー
  3. 各種求人誌への求人手配
  4. クレーム処理や生徒宅への応対
  5. 生徒管理
  6. 家庭教師との応対
  7. 家庭教師への研修会

というのが主な仕事です。が、ぶっちゃけ一番怪しいのはこの中では「5と7」です。教育産業なので、素人目には、常識としてご家庭は「塾のようなきめ細かなフォロー」を望んでいるのです。

しかし、現状、家庭教師派遣会社の教務職というのは、まぁ最大手のT社の場合は相当な人員がいるでしょうが、しかし最大手な分だけ生徒数も大量にいるはずです。私が勤めていた会社はT社ほど大きくはありませんでしたが、教務室は東京23区、八王子、神奈川、埼玉、千葉と茨城兼用の千葉、東北、北海道、名古屋、大阪、姫路、広島、福岡と11教務室がありました。

で、東北教務室では約400人の生徒を1人で、千葉・茨城教務室では約2000人の生徒を12人で、東京教務室に至っては当時まだ東京23区と埼玉を一括管理していて約10000人を15人で管理していました。それゆえ、管理というのはなかなか大変で、自分の持分を一周すると約3~6ヶ月くらいに1回程度しか、ご自宅には電話が入れられません…

また、最近どこの家庭教師会社も『家庭教師に対する研修会を毎月1回以上行っています』というふれこみの会社が増えました。しかし、現状、その家庭教師への研修会の実情は『春・夏・冬期講習の申込への販促を促すための会』なのが実情です。結局『金儲け』が中心なのですよ…まるで総会屋がいる株主総会の「シャンシャン総会」ならぬ『シャンシャン研修会』なのですよ・・・

が、これでもまだ家庭に電話を入れるだけマシな会社だと個人的には思いましたが、後年、違う家庭教師派遣会社A'社に勤めたのですが、そっちはもっと悲惨で、「電話することなどクレーム時のみ」という感じでした。まぁこっちの生徒管理というのが実は家庭教師派遣会社のスタンダードな対応なので、基本的には『派遣会社に頼むと契約したら、それっきり!』というのが基本です。仮に掛けてくるときは、何がしかの営業(例:新しい教材を買ってもらいたい時や、授業回数を増やしたいなどの営業的にかけるのがメインで、管理はオマケ)時ぐらいなもんでしょう。それでもまだ営業的に掛ける方ならマシですが、それすらなく、契約したらそれっきりっというのが一般的です。

ただ、ホームページやチラシ、TVCM、ダイレクトコール、DMなどで電話する会社はたいがい『無料体験』っという名目の、実質的には『セールス』に来るのが一般的です。仙台市内最大手のA社だけは、それでも本当に無料体験時に実際稼動している家庭教師を引き連れて、本当に家庭教師の体験をする真面目な派遣会社もごくごく僅かにだけありますが、基本的には『マニュアルで指導の仕方が確立されているので、馬鹿でもスカでも家庭教師(っぽい)ことをやる』だけなので、これは単なるおまけ的なネタでやるのが現状です。

ゆえに、各社(仙台限定のA社は除く[といってもそのA社でもそういう場合はマレ])の電話対応者が言う『無料体験』は、そのロールプレイングなどを重ねて、しっかり想定される家庭の切り替えしなども研究し尽くされているので、流れるように魔術にでもかかったように契約するっというのが実情です。 最も契約率が高い方(だいたいは課長以上の役職者)は、だいたい50%の確率で契約を取ってきます。ペーペー(主任・副主任クラス)でも契約率30%くらいかな。平社員だとそれ以下という感じです。

セールスに来る人なんだけど、名刺上では『学習アドバイザー』なる肩書きで入ってきます。役職とかは書いていない会社もあり、あくまで頑なに『営業である』ということをひた隠しにしたがるんですよねぇ…バレているのに…まぁバレてない場合もあるんですがね…

そして、このセールスに来る「自称:学習アドバイザー」なる方は実は最大手のT社と、仙台市内最大手のA社以外の、実に70%もの家庭教師派遣会社の「自称:学習アドバイザー」は『高卒(場合によっては高校中退・中卒の人もいたりする)の人』です。売ることには興味があるけれども、実はあまり受験事情のことには疎いのですよ…が、中にはサンデー毎日や受験情報誌などで勉強して論破されないように理論武装している方がいますが、ぶっちゃけビミョーなんですよねぇ…営業のための知識であって、生徒のためではない場合が大半です…

私がかつて勤めていた会社は、万一クレームになった場合は、教務が担当していたのですが、会社によっては営業が担当する会社もあります。まぁ基本的には営業が担当する方がスタンダードでしょうね。

それゆえに、どうしても「家庭からリアクションが来ないうちは何もしない」というのが普通です。実は親御さんはそんなことを知る由もなく、営業の『しっかり管理します。任せてください!』などというのは、オーバートークも甚だしいですわ…

ただ、家庭教師派遣会社のいいところは唯一『辺鄙なところへの手配が可能』という点です。

宮城県内の家庭教師では、たとえば旧:牡鹿郡や三陸沿岸、旧:志田郡、旧:桃生郡、柴田郡、亘理郡への手配というのがかなり難儀です。まだ亘理町や石巻市周辺はそれでもまだマシな方ですが、やはり三陸沿岸なんかは業者の独壇場です。こういうところでもかっちり配れる会社はわりと信用性があると思いますね。でも営業や生徒管理は上記のような事情ではありますがね…

また、会社が考える家庭教師像と、家庭教師が考える家庭教師像はかなり違います…家庭教師会社が考える「いい家庭教師」は、『教材や指導日追加・講習会のコマ数が取れて、生徒紹介を持ってこれるクレームがこない先生』なのですよ…ここでも営業が重視されていることがお分かりいただけると思います。会社の中心が営業のため、どうしても生徒やご家庭のことが置き去りにされているのが実情です…

それゆえに、重々考えた上で家庭教師派遣会社と契約なさってください。その点、私はもちろんのこと、他の個人契約(※非学生)のプロ家庭教師なら誰でも、上記のような営業は二の次三の次で、生徒本意で指導しますから。これが家庭教師派遣会社の実情です。

家庭教師会社用語について

FO』=フロントアウト(Front Out)のこと。家庭教師会社関係者がご家庭に行ったら、玄関先で門前払いを食らうこと。

にこいち』=1人分の料金で兄弟姉妹など二人まで同時指導をすること。

消える魔球』=教材アリの家庭教師派遣会社で、旦那さんに教材があるとバレると怒られるので、家庭教師宅または会社に教材を届くように手配して、教材を家庭教師がその都度必要に応じて自宅ないし会社から随時持ってくるという形を取る契約手法。生徒宅に教材がないけどあるみたいなところから、そう呼ばれている。

シェア(or文理割り)』=同一のご家庭で週二回以上の指導をする契約をする場合、指導回数が多いことから、一人の先生のスケジュール上、どうしても一人の家庭教師で週二回以上の契約を履行が難しい場合、例えば文系の先生が英国数を担当して、もう一人の先生が理系を教えることで、計算がしやすくなる。

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